暮らしのハンドブック
第1章 ようこそデンバーへ
■コロラド州、デンバーの概要
コロラド州
コロラド州は、19世紀半ばに金や銀が発見されたことから発展がはじまり、1876年に第38番目の州としてアメリカ合衆国に加盟しました。州の中央を南北にロッキー山脈が貫き、西にコロラド台地、東に大平原が広がっています。長方形の形をした州の広さは、日本の本州とほぼ同じで、州都デンバーは、日本の盛岡、秋田とほぼ同緯度、北緯39度30分に位置しています。州内には、ロッキー山脈国立公園のほか、インディアンの遺跡、メサ・ベルデ国立公園、恐竜の化石が発見されたダイナソー国定公園など数多くの公園があります。また、州の半分以上を占めるロッキー山脈には、富士山より高い海抜4,000メートル以上の山が53も連なっています。このほか州内には、世界的に有名なアスペンやべールなどのスキー場が26ヶ所もあり、アメリカ人の間でも最も人気のあるスキーリゾートのメッカとなっています。
デンバー
コロラド州の主な都市は、ロッキー山脈の東側の広大な高原地帯にあり、その中心となる首都デンバーは海抜1,600メートルに位置するため、通称Mile
High Cityと呼ばれています。近郊には多くの市や郡があり、アメリカ中西部の中心都市として、近年発展を続けています。日本と同様に四季に恵まれており、年間300日以上が晴天で、雨は非常に少なく、湿度も低いため、空気がとても乾燥しています。夏は気温が高くても汗をかくことが少なく、涼しく感じられます。また冬は雪も降りますが、カラリとした晴天の日が多く、朝晩を除けば寒さもさほど厳しく感じられませんので、生活するには、非常に過ごしやすい気候となっています。
デンバー及び近郊都市の人口は現在約200万人ですが、ここ数年アメリカの景気の流れと共に他州よりの移住者が増え、商業、住居区域も郊外へと移り変わってきています。
日本との関係は、明治の中頃に最初の日本人、松平忠厚がデンバーに移住してきたことから始まります。第二次大戦当時、アメリカ政府により西海岸に住む日系人12万人が内陸部に強制移住させられたとき、当時のコロラド州知事ラルフ・カー氏は、迫害された日系人を温かく迎え入れてくれました。また全米各地に日系人戦時収容所がありましたが、コロラド州南東部にもアマチ収容所があり、州外から多くの日系人が収容されていたことなどから、コロラド州には多くの日系人が住むようになりました。現在では子孫である二世、三世の人たち約13,000人がデンバー近郊に住んでおり、歴史的にも私たち日本人にとっては関わりの深い所となっています。
近年では、日本企業の駐在員、医学研究者、留学生など多くの日本人が当地に住むようになりましたが、アメリカのほかの大都市と比べれば、その数もまだ少ない方で、未だアメリカ本来の素朴で温かい人々との交流や自然あふれる地での人間らしい生活を味わえる所だといえるでしょう。
■アメリカの祝祭日、年間行事
祝祭日、休日
アメリカの祝祭日及び休日は、官公庁、会社、学校、デパートなどによって異なっており、必ずしも一律ではなく州によっても違います。主な祝祭日は次の通りです
。
1月1日 New Year's
Day 元旦
日本と違い特別に祝うようなことはしませんが、前夜のNew Year's Eveには、年忘れパーティーを開く所も多いようです。
1月第3月曜 Martin Luther
King Jr. Day キング牧師の誕生日
1954年にアラバマ州で起こった黒人暴動の際、非暴力グループのリーダーとして活躍したキング牧師の誕生日です。その後黒人のために法的な平等権を獲得しましたが、1968年4月4日に暗殺されています。
2月第3月曜日President's
Day 大統領の日
初代大統領のワシントンの誕生日と第16代大統領のリンカーンの誕生日が近いため、一緒に「大統領の日」として祝います。
5月最終月曜日Memorial
Day 戦死者追悼記念日
戦死した兵士達の墓に花をささげ、祭る日です。各地で軍隊や退役軍人によるパレードが行なわれます。
7月4日Independence
Day 独立記念日
一般的には、4th of Julyと呼ばれ、1776年7月4日の独立宣言を記念する日です。各地でパレードや花火など多くのイベントが行なわれます。コロラド州でもこの日だけは花火をすることができます。
9月第1月曜日Labor Day 労働感謝の日
いわゆる労働感謝の日です。各地で集会やデモ、パレードが行なわれます。
10月第2月曜日Columbus
Day コロンブスの日
1492年のコロンブス新大陸発見を記念する日です。学校や会社によっては休日でない所もあります。
11月11日Veteran''s
Day 退役軍人の日
第一次世界大戦の終戦を記念し、また同時に世界の平和を願う日です。各地でパレードなどが行なわれます。学校や会社によっては休日でない所もあります。
11月第4木曜日Thanksgiving
Day 感謝祭
イギリスからメイフラワー号でやってきた清教徒達が厳しい自然の中で、先住民のインディアン達から多くの助けを受けながら、初めて実りの秋を迎え、作物の収穫ができたことを神に感謝したのが始まりとされています。この日のディナーには、親類や友人達が集まり、七面鳥やパンプキンパイなどの伝統的な料理で祝います。会社や学校は、木曜日から4連休にする所が多いようです。
12月25日Christmas クリスマス
キリスト生誕を祝うアメリカ最大の祝日です。キリスト教徒は24日にミサを教会で行ないます。親類や友人が集まりパーティーを開いたり、プレゼントの交換を楽しみます。クリスマスの代表的な料理は、七面鳥、ハム、ローストビーフ、フルーツケーキ、パイなどです。ユダヤ教徒はこの時期、クリスマスを祝わない代わりにハヌカという祝日を祝い、ツリーは飾らず、窓際にローソクを立てます。
クリスマス・ツリー
サンクス・ギビングが過ぎると、アメリカの家庭ではクリスマスの準備に入ります。クリスマスギフトの買い物で忙しい中、家の前庭の木や窓、中には家全体に豆電球を飾り、お正月すぎまで夜のドライブを楽しませてくれます。この時期になると、スーパーマーケットや園芸店で、生のクリスマス・ツリーを売っています。松やモミの木など種類もたくさんあります。アメリカ滞在の間に一度は、日本では味わえない本物のツリーを使うのも趣がありよいものです。生のツリーは、クリスマスの後ゴミと一緒に出せば引き取ってくれます。また、リサイクル用に指定された場所へ持っていっても処分してくれます。 |
その他の主な行事
イースター(3月22日〜4月25日の間の1日)
春分の後の満月の次に来る日曜日が、キリストの復活を祝う「復活祭」とされています。大人は子供にウサギや卵の形をしたキャンディーやチョコレートをプレゼントします。
ハロウィーン(10月31日)
もともとは、紀元前ヨーロッパに住むケルト民族が、寒い季節になる前に辺りにいる死神などが家に入らないように、気味の悪い物で家を飾ったりしたのが始まりといわれています。また、魔力のための新年前夜祭としても知られています。現代では仮装した子供達が「Trick
or treat?」と言いながら、近所の家を回り、お菓子などをもらう日となりました。その日は銀行の窓口の女性から学校の校長先生まで、子供から大人まで一日思い思いの仮装をして楽しみます。
ハロウィーンの過ごし方
ハロウィーンが近づくと子供達は今年はどんなふん装をしようかと考えます。WAL・MARTやToys"R"usなどで既製品のコスチュームも売っていますが、腕に自信のあるお母さんはぜひ手作りに挑戦してみましょう。仮装の型紙はCloth
World, Sofro Fabricsなどで売っています。魔女やドラキュラなど恐いコスチュームから、女の子はお姫様や天使など思い思いに仮装して楽しみます。小学校ではハロウィーンパーティーやパレードをする学校も多いようです。
当日、玄関前にカボチャに目、鼻、口をくりぬいたジャック・オー・ランタンを置き、中にろうそくを入れて灯をともし、そのほか窓にお化けの絵などをはったりして近所の子供達を迎えます。キャンディーやチョコレートなどをいっぱい用意しておき、子供達の差し出した袋に少しづつ入れてあげましょう。もし、来られるのが煩わしいのなら、反対に玄関を暗くし、ドアベルが鳴っても出なければ、この家はハロウィーンをしない家だと思って帰っていきます。
近所を回るときの注意としては、小さな子供は明るいうちに親と一緒に行動しましょう。大きな子供でもグループで行動し、8時頃までには家に帰るように言い聞かせます。遅い時間ですと、ティーンエイジャーたちが生卵をぶつけたり、シェービングクリームなどでいたずらをして騒ぐため、パトカーが来たりすることもあります。くれぐれも巻き込まれないように注意しましょう。もらってきたお菓子は包み紙にしっかりはいっているもの以外は食べないように注意します。また最近では安全の面から顔が見えないマスクなどは付けないように学校で指導しています。 |
National
Western Stock Show
毎年1月中旬にデンバー・コロシアムで開かれるカウボーイ達のお祭りです。コロラド州や近辺の州から牧場主達が集まり、馬や牛、豚などのせり市が開かれます。そのほかにロデオや馬のロープショーなどの催しがあります。お問い合わせは、(303)
296−1166まで。
さくら祭り
毎年八月、仏教会のバザー「さくら祭り」がダウンタウンのサクラスクエアーで開かれます。生け花、茶道、日本舞踊、武道など広く日本文化を紹介するコーナーや日系人の人たちの手作りのお寿司やおまんじゅうなどの販売コーナーもあります。
クラフトショー
春にイースターの時期や冬のホリデーシーズンの前に、各地域の教会や学校の体育館などで数多くのクラフトショーが開かれます。手作りの小物、アクセサリー、クリスマスの飾りなどたくさんの店が所狭しと並び、見てまわるだけでも楽しくなります。(日本へのお土産やアメリカ生活の思い出になる品物もあります。)開催の日時、場所は新聞広告などに出ています。 |
■サマータイムと時差
4月の第1日曜日から10月の最終土曜日まではサマータイム(daylight
saving time)が適用されます。切り替えの日には時計の針を一斉に1時間進めたり(4月第1日曜日)、戻したり(10月の最終日曜日)します。忘れないように、前日の土曜日の夜、寝る前に家中の時計の針を動かしておくと翌日慌てなくてすむでしょう。
デンバーと日本の時差は16時間(サマータイムの期間は15時間)です。また、アメリカ国内には5つの標準時間があり、デンバーはmountain
time zoneとなっています。そのため、東海岸とは2時間、西海岸とは1時間の時差があります。
■単位の比較
アメリカと日本では、単位の表示の仕方が違いますので、下記を参考の上自分で換算しましょう。
[温 度]
摂氏C =(F-32)×5/9
華氏F =(C×9/5)+32
[距 離]
1 inch = 2.54cm
1 foot = 30.48cm
1 yard = 91.44cm
1 mile = 1.609km
1 foot = 12 inches
1mm
= 0.03937 inch
1cm
= 0.3937 inch
1m = 1.0936 yards (3.2809 feet)
1km
= 0.62 mile
1yard = 3 feet
1 mile = 1,760 yards
[面 積]
1 sq. inch = 6.452 cm²
1 sq. foot = 0.0929 m²
1 sq. yard = 0.8361 m²
1 sq. mile = 2.59 km²
1
cm² = 0.155 sq. inch
1 m² = 10.76 sq. feet
1 km² = 0.386 sq. mile
1
hectare = 2.47 acares
1 acre = 40.47アール = 1224坪
[重 量]
1 ounce = 28.35 g
1 pound = 453.6 g
1 pound = 16 ounce
1
g = 0.035 ounce
1 kg = 2.205 pounds
[液 量]
1 pint = 0.473 liter
1 quart = 0.946 liter
1 gallon = 3.785 liters
1 gallon = 4 quarts
1
liter = 2.114 pints
1 liter = 1.057 quarts
1 liter = 0.264 gallon
1
quart = 2 pints
※ アメリカでは1 cup = 250 cc,大さじ (tablespoon)1
= 20 ccとなっています。小さじ (teaspoon) 1 = 5 ccは日本と同じです。
[気 温]
| 摂氏C |
0 |
5 |
10 |
15 |
20 |
25 |
30 |
35 |
| 華氏F |
32 |
41 |
50 |
59 |
68 |
77 |
86 |
95 |
[体温計]
| 摂氏C |
36 |
37 |
37.2 |
37.4 |
37.6 |
37.8 |
38 |
38.2 |
38.4 |
38.6 |
38.8 |
39 |
40 |
| 華氏F |
96.8 |
98.6 |
99 |
99.3 |
99.7 |
100 |
100.4 |
100.8 |
101.1 |
101.5 |
101.8 |
102.2 |
104 |
[オーブン]
| 摂氏C |
93 |
120 |
135 |
150 |
180 |
210 |
230 |
| 華氏F |
220 |
250 |
300 |
325 |
350 |
400 |
450 |
|