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暮らしのハンドブック

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第5章 車

■運転免許証の取得

 デンバーでは、バス、電車の利用は難しく、交通手段は車に限られますので車なしで日常生活を送ることはほとんど不可能です。特に郊外に住むことの多い日本人家庭では、通勤、買い物、子供の送迎、休日のドライブなど、アメリカ生活を満喫するためにも、車2台が必要となるでしょう。そのため運転免許証(Driver's license)の取得は、必要不可欠です。運転免許証は身分証明所(IDカード)としても日常生活でひんぱんに提示を求められますので、渡米後早めに取得されることをお勧めします。

ドライビングテスト
 コロラド州では国際運転免許証を携行していれば、車の運転は可能です。国際運転免許証の有効期限は1年ですが、コロラド州の法律では、居住者となった日から30日以内にコロラド州の運転免許証を取得しなければいけませんので、早めに取られた方がよいでしょう。運転免許証を取得するには、ドライバーズ・ライセンス・オフィスにパスポートを持参していきます。筆記試験には予約の必要はありませんが、路上試験を受ける際には予約が必要な試験場もあります。なお、筆記試験時に10ドル、運転免許証交付時に15ドルの手数料がかかり、それぞれ合格後に支払います。

筆記試験
筆記試験の前にまず視力検査を受けます。この時に眼鏡やコンタクトレンズなどの使用の有無を聞かれます。試験は、交通法規、道路標識、安全運転のための状況判断に関する問題で、25問中誤りが7問以下ならば合格となります。コロラド州の試験場では、英文でのテストですが、辞書の持ち込みも試験官の承諾を得た上では可能で、試験時間は無制限です。また不合格となった場合でも、申込1回につきもう一度試験を受けることができます。試験問題の用紙は5種類あり、その中の1つを受けることになります。どの問題も各試験場で入手できるドラバーズ・マニュアル(各ドライバーズ・ライセンス・オフィスに置いてあり、無料です。)から出題されていますので、受験する前に勉強しておくとよいでしょう。

手続き
筆記試験に合格後は、運転免許証に記載する事項―住所、氏名、生年月日、ソーシャル・セキュリティ番号、髪と目の色、身長(フィート、インチ)、体重(ポンド)などを質問されますので、事前に準備しておくとよいでしょう。その後、路上試験を受けることになります。すいている試験場や時間帯を選べば、すぐに路上試験も受けられるでしょう。

路上試験
試験は、受験者が用意した車に試験官が同乗して行なわれますので練習で慣れた車を使うとよいでしょう。試験を始める前に自動車保険のカードの提示を求められます。試験場周辺の道路を試験官の指示通りに約10分間運転します。合否の結果はその場で分かります。合格すれば、指紋とサインの登録を行ない写真を撮ります。そして、運転免許証(5年間有効)がその場ですぐに交付されます。その日に路上試験を受けられない場合でも、仮免許証(6ヶ月間有効)をもらい、後日受験することができます。

主な試験場(Motor Vehicle Driver License Offices)

  • Aurora 14391 E. 4th Ave.        (303) 344-8400
  • Boulder 2850 Iris Ave. #F        (303) 442-3006
  • Brighton 475 Court Pl.         (303) 659-5055
  • Denver 1935 W. Mississippi Ave.    (303) 937-9507
  • Lakewood 12364 W. Alameda Pkwy.  (303) 986-2742
  • Littleton 311 E. County Line Rd.   (303) 795-5954
  • Thornton 8990 N. Washington     (303) 287-8033

ドライビングスクール
 日本で運転免許証を取得していなかったり、ほとんどペーパードライバーだった人のために、運転教室があります。(電話帳Yellow Pageで「Driving Instruction」を参照して下さい。)日本のように教習所に通うのではなく、電話などで予約をすると、助手席にもブレーキの付いた練習車で教師が自宅まで迎えに来てくれ、終わるとまた送り届けてくれます。近辺の道路での練習が一般的で、費用は1時間のレッスンで約50〜60ドルです。
 Driving Schoolで習わない人には、一般的に仮免許証を取得後、運転免許証を所持している人に同乗してもらい、交通量の少ない通りや駐車場などで練習を重ねてから、路上テストを受けることが多いようです。

デンバー周辺の主なドライビングスクール

  • Professional Driving School    (303) 455-0142
  • Sears Driving School        (303) 377-2200
  • AAA Colorado Driving School   (303) 753-8800
  • Minnie Rates Driving School    (303) 799-6669

■車の購入

 車の入手方法としては、新車の購入、中古車の購入、リースの活用などがありますが、個人の場合は購入をお勧めします。

新車の購入
 ディーラーが持っている在庫の中から選ぶシステムですので、車種、色、オプションなどについては事前にある程度研究しておいた方がセールスマンの言いなりにならないで済むでしょう。いくつかのディーラーを回ってみるのもよいでしょうが、車に詳しい人に付いてきてもらうかあるいは知人に信頼できるセールスマンを紹介してもらうなどの方が無難です。
 短期間で帰国する場合は、数年後に中古車市場価格の人気車種を選んだ方が結果的には得です。一般的に日本車は中古車価格が高いようです。気にいった車があれば価格を交渉しますが、その際に保証期間や装備の有無などを確認することも必要です。
 自動車本体価格のほかにセールス・タックス、自動車取引税、権利証書(タイトル)の作成手数料などが加算されます。セールス・タックスは、ディーラーのある地域の税率ではなく、購入者の居住地の税率ですので予め調べておくようにしましょう。その場で保険代理店に電話して保険を購入すれば、そのまま車を運転して持ち帰ることができます。

中古車の購入
ディーラーから購入する場合
 ディーラーから購入する場合は、事前に車種などを決め、よく研究しておくことが必要です。中古車の相場価格をブルーブックなどで予め調べておけば、法外な値段で買わされる心配はないでしょう。いくつものディーラーを回り、実際に試乗したり保証期間の有無などをはっきり聞いておく方が良いでしょう。
 チェックする項目としては、エンジンやタイヤなども重要ですが、実際にはその場では使用しない箇所も必ず作動するかどうかを確かめる必要があります。例えば、冬期の場合はエアコンを、夏期の場合はヒーターを、昼間の時はライトを、晴れの日にはワイパーなどのチェックです。
 購入に関する手続き(名義の書き換えなど)は、ディーラーが一切行なってくれますので簡単に済みます。

個人から購入する場合
 個人から購入する場合には、前任者や友人から購入する方法、新聞やスーパーマーケットの掲示板などから売り主を探す方法のほかに、売り主が日本人の場合、日本語新聞や日本食料品店などに広告が掲載されている場合がありますので、電話で問い合わせてみるのもひとつの方法でしょう。
 個人同士の売買では、ディーラーから購入する場合と異なり保証期間などの交渉ができませんので、インスぺクションの専門家に点検を依頼するとよいでしょう(費用は100ドル以下)。通常は購入者が自分の経費で依頼しますが、売り主が自分で依頼してインスぺクションの書類添付で売る場合もあります。また、エミッションテスト(排気ガス点検)も事前に受けなければなりません。(この経費をどちらが負担するかは、お互いの話し合いの上決めます。)
 車の名義書き換えなどの手続きは、すべて自分でやらなければいけませんので、少し面倒になります。(名義変更の際には、権利証書の名義と売り主が同一かどうか確認しておきます。)

自動車の登録(Registration)と更新
ディーラーから購入した場合
 新車でも中古車でもディーラーから購入した場合には、購入後しばらくするとディーラーから自動車登録に必要な書類が送られてきます。期限内に、この書類を持って居住するカウンティの陸運局事務所に行き、手続きを済ませると同時に自動車登録税、ナンバープレート代などを支払います。

個人で購入した場合
 ディーラーから購入した場合と同様に、居住するカウンティの陸運局事務所に行き、手続きを行ないます。この際必要な書類は、エミッションテスト合格の検査証明書と車体番号証明書、公証人(Notary Public)が立ち会いの元に、売り主が署名して公証人が刻印した売り渡し証(Bill of Sales)、売り主が裏書き(サイン)をした権利証書(裏に車の走行距離などの必要事項も記入します。)、運転免許証です。同時に権利証書(タイトル)作成手数料、自動車登録税、自動車取引税(購入価格に対してかかります。)、ナンバープレート代(売り主のナンバープレートをそのまま使用することも可能です。)などを支払います。

各カウンティの陸運局事務所(Motor Vehicle License Plates -Titles County Office)

  • Adams County           (303) 654-6010
  • Arapahoe County (Aurora)   (303) 343-1840
  • Arapahoe County (Littleton)  (303) 795-4500
  • Boulder County          (303) 441-3510
  • Denver County          (303) 936-1907
  • Douglas County          (303) 660-7440
  • Jefferson County         (303) 271-8100

 新しい権利証書は後日陸運局より送付されてきます。この権利証書は車の所有者を証明する重要な書類ですので、車内に置かずに大切に保管しましょう。納税と同時にナンバープレート(License Plate)をもらいます。
 コロラド州では通常(グリーンと白)とスペシャル(ブルーと白)の二種類があり、選択することができます。また、アルファベットで自分の名前など好きな文字を選ぶこともできますが、追加料金を必要とします。なお、自動車保険のカードとレジストレーションのカードは常に車の中に保管することが義務づけられています。

更新
 車を購入した翌年からは、毎年同時期に自動車税の納税通知書が送られてきます。その通知書の中に、エミッションテストの必要の有無も書いてあります。エミッションテストが必要な場合にはテストを受けます。所定用紙にテスト合格のラベルを貼り、税額の小切手と一緒に、指定の陸連局事務所に送付するか、出向きます。後日当該年と当該月を記した2枚のシールが送られてきますので、それを後部ナンバープレートの所定の場所に貼ります。

エミッションテスト
 従来のエミッションテストの方法が一部変わり、Adams, Arapahoe, Boulder, Denver, Duglas, Jeffersonのカウンティに居住している人は、1995年1月2日より実施されたエアー・ケアー・コロラドと呼ばれる自動車排気ガステストを受けなければなりません。環境汚染防止のために実施されているこの制度により、居住者は各カウンティ内にあるエアー・ケアー・センターに直接車を持っていき、検査を受けます。1994年10月1日以降に購入した新車は、持ち主が代わらない限り4年間はテストの必要がありません。1982年以降のモデルの車は1年おきに、1981年以前のモデルは毎年テストが必要です。各エアー・ケアー・センターの場所や待ち時間などのお問い合わせは、次の番号へ。 1-(800) 910-5544又は、(303) 456-7090

AAA (トリプルエー)
 AAA Auto Clubに加入すると、故障やパンク、ガス欠などの為に車が路上で動かなくなった時やキーを車内に残したままロックしてしまった時などに、牽引やドア開けのサービスを依頼することができます。そのほかにメンバーの特典として、国際運転免許証取得の代行、(カナダ、メキシコ以外で運転する場合、日本やヨーロッパなど。)、トラベラーズチェック発行(手数料免除)、ドライブマップやトラベルガイドブックの無料提供、各種アトラクションや、レンタカー、ホテルの割引などいろいろなサービスが受けられます。年会費は、ベーシック(38ドル)、プラスメンバー(58ドル)で、電話での申し込みお呼びクレジットカードで支払いも可能です。

  • AAA (303) 753-8800

■自動車保険(Automobile Insurance)

 日本と同様に、保険会社に直接加入するのではなく、代理店を通じて保険に加入します。英語に自信がなくて、保険の内容や条件が理解できない場合には、日本語の通じる代理店を選ぶのも1つの方法でしょう。保険の種類は多く、掛け金も保険会社やそのほかいろいろな要因で大きく異なりますので、保険に対する知識を多少持つ必要があります。

保険の種類

損害賠償責任保険(Liability)

1) 対人賠償保険 (Bodily Injury Liability)
自分の過失により相手に身体的損傷を与えた場合に適用される保険です。賠償責任額は1名1事故につき少なくとも30万ドルが一般的ですが、アメリカの訴訟会社に対応するためには、車両保険金額を減らしても、アンブレラ保険などを利用して、多額の賠償額をかけ、高額の賠償金を請求された場合でもカバーできるようにしておくことをお勧めします。(アンブレラ保険では、年間約100ドルの掛け金で100万ドルまでカバーされます。)アンブレラ保険の説明については第8章「保険」を参照して下さい。

2) 対物賠償保険 (Property Damage Liability)
他人や公共の器物を破壊させた場合の、賠償責任をカバーする保険です。目安として10万ドルくらいが一般的です。

無保険自動車保険(Uninsured Car)
相手側に事故の責任があったにもかかわらず、相手が無保険であったり、相手側の対人賠償責任保険の賠償額が低すぎて、十分な保証が得られなかった場合に、こちら側が受けた人身の賠償をカバーする保険です。

車両保険
自分の車の損害をカバーするものとして、衝突車両保険 (Collision)と衝突以外の火災、盗難、暴風などによる損害をカバーする車両保険 (Comprehensive)があります。古い中古車を購入する場合には、保険料金を節約するために加入しない場合も考えられます。また、新車や比較的新しい車の場合にも、免責金額を上げることによって保険料金を節約できます。通常の免責金額 (Deductable:自己負担額)はそれぞれについて300から500ドル前後が一般的です。

医療保険 (Medical Expenses Coverage)
運転者または同乗者が事故によって怪我した場合、医療費などを補償限度額の範囲内でカバーするものです。補償限度額はコロラド州の法律で、「ノーフォルト保険」により1名につき5万ドルが最低額として決められています。「ノーフォルト保険」の詳しい説明については保険代理店に問い合わせて下さい。

保険料
 保険料は日本に比べやや高額ですが、決定要素を研究すればかなりの節約をすることができます。決定要素の主な内容としては、25歳以下の場合は、年齢、居住地、車の年式、車のタイプ(スポーツタイプは高くなります。)、車の使用目的、使用頻度、婚姻の有無、本人の事故や違反記録などですが、そのほかにも日本では考えられないような禁煙家ドライバー、成績の良い学生、ドライビングスクール受講者、エアーバックの有無なども割引条件として加味されるケースもありますので、代理店に確認することが必要です。一般的には、カナダ以外から来たドライバーの場合は3年間は割高になります。そして、アメリカでの良い運転歴ができると保険料が急激に安くなります。
 アメリカでは飲酒運転に対して非常に厳しく、免許取り消し(時には刑務所に入れられることもあります。)や高額の罰金を払うだけでなく、5年間にわたって保険料が2、3倍に上がったり、保険の加入を断られるケースもありますので、十分に気をつけましょう。


■自動車保険(Automobile Insurance)

事故に遭わないために
 事故に遭わないためには、常に安全運転が大切なことは当たり前ですが、いくら自分が悪くなくても追突されたり、無理な割り込みのためにぶつけられたり、前の車の事故に巻き込まれたりすることもありますので、ほかのドライバーが誤ったことをしても、それが事故にならないようにお互いにカバーし合うという考えを持たなければなりません。車社会のアメリカでは日本と違い、安価でしかも簡単に運転免許証が取得できますので、運転技術の未熟な人が大勢いるという事を、十分認識しておく必要があります。要は他車を信じないことです。

雪道での運転
 コロラドでは冬の間、特に気を付けなければいけないのが雪道での運転です。スピードに気を付け、十分に車間距離を取り、急ブレーキをかけないことが重要です。とっさの場合には、ブレーキに頼らずハンドル操作で避けられるように片手運転はやめるべきでしょう。下り坂になっている交差点では、かなり手前からの減速が必要で、直前の減速のためのブレーキはスリップの原因となります。雪道での運転を初めて経験する人は、車の来ない広場などで、急ブレーキを踏んだ時のスリップの状態を経験するのも、とっさの時あわてないで済むひとつの方法です。
 スノー・ストームなどの場合の道路状況は、ラジオなどを常に聞き正確な判断が必要です。除雪作業が早めに行なわれるフリーウェイの方が、脇道よりもむしろ安全な場合もあります。大雪の時には、郊外や山間部では道路が閉鎖されることもありますので、十分な注意が必要です。

郊外での運転
 自然が多く残っているコロラドでは、動物の突然の飛び出しによる事故も時々耳にします。鹿のように大きな動物の場合は別として、小さな動物の場合は、跳ね飛ばしてしまう方が良い場合もあります。かわいそうだと思って、フリーウェイで急ブレーキを踏み、かえって大事故になったケースもあります。スカンクの場合には、一度跳ねられた死骸を踏んでも、強烈な悪臭が車に付着し、大変な思いをしますので、走行中にスカンクの悪臭が漂ってきたら、目を凝らして踏まないように気をつけましょう。不幸にもスカンクをひいてしまった時は、トマトジュースで臭いを中和するとよいでしょう。

冬季の非常用防寒具
 コロラドでは真冬に、摂氏でマイナス20度以下に気温が下がることもあります。このような日に車の故障や事故が起こらないとも限りませんので、非常用として、常にトランクに防寒具や手袋、アメリカのサバイバルキットを購入して入れておくとよいでしょう。

事故に遭ったら
 もし事故に遭ったら気が動転してしまうかもしれませんが、まず車を安全な位置に移動させて、二次的な事故が起こるのを防がなければいけません。特に夜間の事故の場合、車から外に出る時には注意が必要です。

人身事故の場合
 人身事故の場合には、自分の判断で勝手に負傷者を動かさないようにします。携帯電話や近くに電話がない場合には、通り掛かりの車を止め、救急車を呼ぶために911に電話をしてもらうように頼みます。警察官が来るまでの間、興奮して相手と喧嘩するようなことは好ましい結果を生みませんが、日本的に「I am sorry.」というのも自分の過失を認めたことになりますので、その場では言わない方がよいでしょう。相手が悪いのに謝らないといって、腹を立てるのもやめましょう。駆けつけた警察官には逆らわず、事実のみを述べ指示に従います。理解できない場合にはよく聞きただし、それでも不明瞭な場合には、保険会社や弁護士と相談するとよいでしょう。

軽い接触事故や追突事故の場合
 大きな事故や人身事故でない限り、警察官が立ち会って調書を取るようなことはあまりしません。事故を起こした当事者同士がお互いの免許証を交換して、相手の住所、氏名、電話番号、免許証番号、年齢、ナンバープレートなどを控えておくのはもちろんのこと、そのほかにも事故の日時や場所、天候、損害状況、相手の保険会社名、立ち会ってくれた警察官の名前、証人の名前と住所と電話番号なども控えておくと、後でもめた時に役立ちます。

 事故後は速やかに自分の保険代理店に連絡します。そして事故発生5日以内に報告書(所定の用紙を使用)を提出し、指定の修理工場があるかどうかなどの指示を受けます。事故を起こした当事者同士で独自に交渉することは避け、両方の保険会社間で話し合ってもらう方が解決も早いでしょう。
 自分の方に過失があって保険金が支払われた場合には、次年度からの保険料が高くなりますので、事故は物理的にも精神的にも大きな負担となります。なお、事故車の修理期間中にレンタカーの使用を認められているかどうかも、保険加入の際に確かめておくとよいでしょう。

事故で自分が怪我をし、救急車で運ばれた場合
 警察がトーインング(レッカー車)を呼び、事故車はトーイング会社の敷地に運ばれます。双方の保険会社が車の被害状況を調べた後、指定した修理工場へ移動します。病院で治療を受けた後、車がどこにあるのか警察にトーイング会社の名前を聞き、荷物など車内に残してある場合にはとりに行かれた方がよいでしょう。

知っておきたい交通事故の時の英語表現
 交通事故に遭うとそれだけで気が動転してしまい、警察官から尋ねられたり、相手と話す時にとっさに英語が出てこなかったりします。そんな時のために下記の英文を、車のダッシュボードなどに入れておくと便利です。

状況 加害者の場合(〜した) 被害者の場合(〜された)
追突 I rear-ended him. I was rear-ended by him.
正面衝突 I hit him (them).
I ran into him (them).
I was hit by him (them).
当て逃げ . It was a hit and run accident.
ぶつける I damaged his car. My car was damaged.
駐車場でぶつけられる . I was hit in the parking lot.
While the car was parked, someone hit my car.
無理な割り込み . He cuts me off.
雪道でスリップ My car skidded on the ice. .

■交通規則

子供用カーシート、シートベルト
 アメリカでは、子供の安全重視の面からシートベルトの着用、幼児には、カーシートに座らせることが法律で義務づけられています。コロラド州では1995年7月1日から法律が変わり、座る位置に関係なく4歳から15歳までの子供はシートベルトの着用が義務づけられています。(これは他人の子供が乗る場合も同様です。)また4歳未満または体重40ポンド(約18)キロ未満の幼児については、子供用カーシートに座らせることが義務づけられています。違反した場合はドライバーの責任となり、59ドルの罰金を徴収されます。
 子供用カーシートは、安全な後部座席に取り付けるようにします。1歳又は20ポンド以下の乳児は、専用のカーシートを後ろ向けに取り付けた方が、事故の際前に放り出される可能性が少なくなります。最近の車の多くには、助手席にエアーバックが装備されていますが、その場合必ずこの乳幼児用カーシートは後部座席にセットして下さい。
 16歳以上の人でも、運転席と助手席に座る人はシートベルトを着用しなければ行けません。ほかの違反のために警察官に停止させられた時、シートベルトを着用していなければ、11ドルの罰金が課せられます。

日本とアメリカの交通規則の違い
優先権 (Right of Way)

 STOP標識は、「一時停止」ではなく「完全停止」をしなければいけないという意味で、かつ安全な時のみ発進してよいという事です。(この場合、STOP標識のない側に優先権があります)赤信号や赤の点滅信号で右折する場合も同じです。
 YIELD標識は、日本の「徐行」ではなく、優先権を「譲る」という意味です。
 両者の違いは、「STOP」標識は無条件にいったん完全停止、「YIELD」は必要がなければ一時停止しなくてもよいということになります。日本での道路幅の広い方と狭い方との優先権も、アメリカではどちらにSTOP標識やYIELD標識があるかによって決まりますので、相手の道路の標識を裏側からの形によって見分ける必要があります。
 どちらもSTOP標識のある交差点の場合には、先に交差点で一時停止した車から順番に発進することになります。

「Turn on Red」と「No Turn on Red」
 アメリカでは、通常交差点赤信号でも、いったん停止した上でほかの交通を妨げない場合には、右折することができます。しかし交差点の右手前か信号の所に「No Turn on Red」と書いてあれば、赤信号で右折することはできません。

スクールバス
 自分の車の前方を走っているスクールバスが停車して、赤いフラッシュライトが点滅しはじめたら、後続車は即停車しなければいけません。また対向車線で止まった場合にも、バスの側面からSTOPというサインが出たら、学童の乗降が完全に終わり、スクールバスのフラッシュライトやSTOPサインが消えてバスが動き出すまで、停車していなければいけません。ただし、中央分離帯で区切られた対向車線にバスがいる場合は、停車する必要はありません。

踏み切りでの一時停止
 日本では踏み切り前での一時停止は義務づけられていますが、アメリカでは必要がありません。しかし警報機が鳴ったり、遮断機が下りて、列車が接近していることが分かったら、停止するのは当たり前です。バスやトラックは踏み切りでの一時停止が義務づけられていますので、追突しないように気をつけましょう。

 

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