ホーム | 入会のご案内 | 日本語補習校 | イベント・セミナー | ゴルフ | 会員ページ | 暮らしのハンドブック | リンク集
   

暮らしのハンドブック

暮らしのハンドブック

第7章 教育

■教育制度

アメリカの教育制度
 世界各国からの移民で国家が形成されているアメリカ合衆国は、教育も民族や宗教を超えた平等と公平を旨としています。その教育制度の特色の一つは、連邦政府が教育を各州にゆだねている点で、教育行政は州ごとに進められています。義務教育に関する規定も州によってことなり、義務教育期間は無償で教育を受けられることになっています。
 公立校の教育行政に関して最も大きな権限を持つのは、教育行政の最少単位である学校区(school district)です。学校区を運営する教育委員会は、カリキュラム、授業科目、教科書の選定はもとより、予算や教師の雇用などの人事に関する決定権を持っています。通学する学校は、住居がどの学校区に属しているかによって決定されます。学校区により学習環境、生徒の学力など大きな格差がありますが、これも予算額によるところが大きいといわれています。各学校区の教育予算は連邦、州政府、地区教育委員会の予算に加え、地区住民の住民税の一部より算出されます。したがって居住区の生活レベル、環境、治安が共にすぐれ、教育熱心な住民が多く住む地区の公立校は一般にレベルが高いといえます。
 私立校の場合は、住所に関係なく任意に学校を選択できます。大きく分けて、教会系の学校(parochial school)、個人指導、少人数教育を旨とする進学指導校(preparatory school)などがあります。教会系の学校は、組織の支援も豊かで、教育条件も良く、授業料も安いのに対して、教会系以外の私立校は、一般に授業料が高く、親の経済的負担は大きいといわれています。私立校の教育は、その学校独自の教育理念や方針の下に行なわれ、クラスの人数も少なく、厳しい規制の下で行き届いた指導がされている所が多いようです。

コロラド州の教育制度
 コロラド州教育省(Colorado Department of Education)の教育法に基づき、各学校区が独自のシステムを持って教育活動にあたっています。コロラド州で定められている義務教育は、6歳の誕生日から16歳の誕生日までで、公立、私立またはホームスクーリングの選択をすることができます。
 教育制度は通常5、3、4制または6、2、4制を取っています。5、3、4制を取っている学校区では、1年〜5年までが小学校(elementary school)、6年〜8年が中学校(middle school)、9年〜12年が高校(high school)となっています。6、2、4制を取っている学校区では1年〜6年までが小学校(elementary school)、7、8が中学校(junior high school)、9年〜12年が高校(high school)となっています。またほとんどの学校区では、小学校に一年間の幼稚園が併設されています。日本のように6、3、3制に全国統一されているわけではなく、これらは学校区ごとに自主的に決められています。
 入学の際、幼稚園に入園する子供の年齢は9月15日までに5歳に、小学校に入学する子供の年齢は同じく9月15日までに6歳に達していなければなりません。年齢は、9月15日現在の満年齢で計算されますので、日本とは6ヶ月半の違いがあります。こうした入学年齢の一応の決まりはありますが、学業優秀者はスキップ(飛び級)と称し、学年を一つ飛び越えて上の学年に進級することもありますし、逆に留年もあります。また、英語を母国語としない外国人が、学年を下げて入学することも珍しいことではありません。現地校では正当な理由があれば、学年を変えたりクラスを変えたりすることができるのです。アメリカ人の家庭の場合、特に6月から9月生まれの子供(日本でいうと早生まれに当たる子供)を幼稚園入園時から一年繰り下げて入園させる傾向もありますので、日本のように同学年、同年齢とは限りません。

学年を下げて編入させることについて
 低学年の場合は、集団生活を行なえるかどうか、クラスの中で団体行動がとれるかどうかが問題で、英語が分からないということはあまり問題ではありません。また低学年のうちは、日本ほど授業内容も難しくなく、すぐに追いつくことができますので、英語ができないからといって学年を下げる必要はあまりないでしょう。
 学年が上がるにつれて、確かにかなりの英語力が必要になってきますが、帰国後の高校、大学受験を考えると、学年を下げることが一概に良い結果を生むとは限りません。日本での受験資格には、現地校でどの学年を終了したかが関係してくるからです。子供の生年月日や帰国の時期などを良く考慮した上で、結論を出す方が良いでしょう。

 州で決められている授業日数は年間約180日ですが、始業日、終業日、休校日などは、各学校区並びに各学校ごとに違います。新学期は8月の中旬から下旬頃に始まり、5月の下旬から6月の上旬に学年度が終わるのが普通です。しかし、最近生徒の数が急上昇した新興住宅地の学校では、生徒数に対して教室の数が足りないため、長期休暇をずらして取らせるイヤーラウンドという制度を導入しています。イヤーラウンドを導入している学校の場合は、新学期は7月から8月の間に始まり、通常学年度の終わる6月から7月までの間9週間登校3週間の休みを繰り返します。州内であれは、システムが違っても授業の進度はほとんど同じですが、州が違うと教科によっては、一年くらいの違いがあることもあります。

学校生活
 公立校では、授業料、教科書、スクールバス代は無料です。(教科書は学校から個人に貸し出され、学年度末に返却するので大切に使わなければならず、個人の書き込みはできません。破損したり紛失すると実費を徴収されます。)ランチは毎月配られるランチメニューを見ながら、当日に給食か弁当持参の選択をすることができます。給食は普通一食につき2ドル前後で、現金又は、回数券で買うことができます。最近では、給食費の管理、運営にコンピューターを導入している学校区もあります。
 中学校、高校になると、校内のロッカーを使う学校が多くあります。教科書は必要がなければ学校のロッカーに置いて帰り、バックパックを背負って通学します。

日本から来たばかりの頃は、お弁当を持参することをお勧めします。日本式のお弁当は現地ではマッチしませんので、ジュース、サンドイッチ、簡単なスナック(クッキー、ポテトチップスなど)をランチバックや茶色の紙袋に入れて持参するとよいでしょう。

多様なプログラム
ESL (English as a Second Languages)

 英語を母国語としない生徒に英語を教えるプログラムです。ESLのクラスは、英語の理解度によって分かれており、年齢の違う生徒が一緒に勉強します。また居住地に近い学校がありながら、ESLクラスが設置されていないため、ESLのクラス卒業までやや離れた学校へ通学しなければならない場合もあります。一般的に小学校の低学年であればあるほど英語の習得は早いようで、高学年になると現地校のレベルも高くなりはじめるので、授業を理解できるようになるまでには相当の時間がかかります。
 学校区により異なりますが、1日2時間程度ESLの授業を受け、ほかは通常の授業や学校の活動に参加し、一般の生徒との交流を多くしているのが一般的です。学校や学年によっても違いますが、ESL以外の授業では算数(数学)、体育及び選択科目(音楽など)を受講します。英語の理解力が増すにしたがって英語、理科、社会を受講するようになります。ESLの卒業は、テストと教師の判断によるという2つの条件をつけている所が多く、大抵2、3年で卒業するようです。

特別教育(Special Education)
 英才教育(gifted and talented program)、身体障害児(聴覚、視覚も含みます)教育、学習障害児教育、精神、情緒、生活行動に障害を持つ児童生徒の教育、知的障害児教育などがあります。

そのほか
 カウンセリング、学童保育など多彩なプログラムがあります。

学校の選択
公立校

 公立の場合は、普通は地理的に自宅から近い学校が指定されます。公立学校は地域により、日本と比較することができないくらいの格差があり、また同じ学校区内でも学校の程度にかなりの違いがあります。これはこちらで家を探す時(買うか賃貸にかかわらず)特に学齢期の子供を持つ家庭にとっては、とても重要なことです。この差は、ただ単に成績の違いというだけでなく、犯罪なども含めた環境や友達にも深くかかわってきます。学校のレベルを確認したい時は、各学校区の教育委員会に問い合わせれば、SAT(Scholastic Aptitude Test)やITBS(Iowa Tests of Basic Skills)のようなさまざまな全国共通テストの結果はすぐに分かりますし、普通は不動産業者もそのような情報を的確に把握しています。
 デンバー首都圏には6つの郡(county)の中に15の学校区があります。コロラド教育省並びに主要学校区の教育委員会の電話番号は、下記の通りです。

Colorado Department of Education (コロラド州教育省)
201 East Colfax Ave., Denver, CO 80203  (303) 866-6600

  • Boulder (303) 447-1010
  • Adams County (303) 288-6681
  • Aurora (303) 344-8060
  • Cherry Creek (303) 773-1184
  • Denver (303) 764-3200
  • Douglas County (303) 688-3195
  • Englewood (303) 761-7050
  • Jefferson (303) 982-6500
  • Littleton (303) 347-3300
  • Sheridan (303) 761-8640

私立校
 私立校にはそれぞれ特色がありますので、学習カリキュラム、部活動、教育目標、宗教活動などその学校の特色を良く知ることが重要です。事前に学校を訪問したり、また実際通学している生徒から話しを聞くなどして、自分の子供に合うかどうか良く調べた方がよいでしょう。
 入学試験は、面接や学力テスト(数学、英語)が一般的ですが、論文を書かせる学校もあるようです。ESLなどの特別クラスはほとんどなく、授業についていくだけの英語力を要求されます。
私立校に関するお問い合わせは、下記の通りです。

  • Colorado Private Schools Association
    1600 Sherman St. #640 Denver, CO 80222
    (303) 839-8874
  • Catholic Parochial Schools
    Catholic Education Office
    200 Josephine Denver, CO 80206
    (303) 388-4411
  • Jewish School
    Central Agency for Jewish Education
    300 South Dahlia Denver, CO 80222
    (303) 321-3191

■入学手続き

 デンバーには全日制の日本人学校はありません。したがって、小、中、高等学校については週5日(月〜金曜日)まで現地校に通学することになります。小、中学生は、このほか毎週日曜日に開かれているデンバー日本語補習学校に通うことができます。
 現地公立校への入学手続きに必要な書類は、下記の通りです。成績証明書、在籍証明書が必要な場合には、赴任前に日本国内で用意しましょう。

  1. 出生を証明するもの
    パスポート
  2. 地区での住所を証明するもの
    借家の場合、賃貸契約書 (lease agreement)
    住居を購入した場合、売買契約書 (deed of trust)
  3. 英文の成績証明書 (transcript of school report)
    日本で在学中の学校に依頼すると、普通は封印された英文の証明書を発行してもらえます。一般的に、小、中学校では、必要ありませんが、高校生の場合は、成績証明書は必ず必要です。国語がforeign languageに、数学がmathに、英語がEnglishの習得単位に加算されるからです。ただしこれは、日本での成績が10段階評価で3以上のもののみに限り、GPA(Grade Point Average)には含まれません。
  4. 英文の在学証明書(school certificate)
    一般的には必要ありませんが、日本人の子供が比較的多いCherry Creek学校区の場合は必要です。
  5. 予防接種証明書
    アメリカでは、プリ・スクール、幼稚園、小、中、高等学校に入学編入するに当たって、予防接種を受けることが法律で決められています。決まっている回数を受けないと、入園、入学が認められません。日本から来た場合、一般的には何種かの予防接種が足りませんので、早めに小児科医を見つけ接種するとよいでしょう。
入学手続きまでにもし予防接種が間に合わない場合は、とりあえず母子健康手帳の英訳を持っていきましょう。(書き方は、第6章「予防接種」を参照して下さい。)入学する学校または地区の教育委員会から足りない分の予防接種を受けるように指示されていますが、日本から来たばかりであることを話し、早いうちに接種する予定でいることを説明しましょう。接種後証明書をもらったら、なるべく早く学校に提出します。アメリカの場合数種類の予防接種を一度にすることもありますので、渡米後間もない場合は、子供の体調を考えてから接種することをお勧めします。

 コロラド州で決められている入学に際し最低限必要な予防接種は、次の通りです。(通常は、新学期の始まる前までに済ませておきましょう。)

プリ・スクール
15ヶ月〜4歳
幼〜6年生
5〜11歳
7〜12年生
12〜18歳
DPT/Td/DT 3回 4回 4回
Polio 2回 3回 3回
MMR 1回 2回 2回
Hib 1回
  • DPT ジフテリア、百日咳、破傷風
  • DT ジフテリア、破傷風
  • Polio ポリオ
  • MMR はしか、おたふく風邪、風疹
  • Hib ヘモフィラスインフルエンザ

※1993年7月1日よりあらたに新7年生に対し、MMR(はしか、おたふく風邪、風疹)の再接種が必要になりました。

 以上入学手続きの書類準備と同時に学校区を確認しておきましょう。(学校区がわからない場合は、Colorado Department of Educationで確認します。)
 日本からはじめてきた場合は、学校区の教育委員会に電話をし、新しく引っ越してきたこと、住所並びにESLが必要なことを伝えると、どの学校に通学することになるか教えてくれます。ESLが必要なために居住区域の学校ではなく、やや離れた学校へ通学しなければならない場合もあります。
 通常は、入学することになる学校に直接出向き、入学手続きを行ないます。事前に学校に入学したい旨を電話で伝え、いつ手続きに行ったら良いか確認しておくとよいでしょう。たまに学校の定員がいっぱいの場合、同じ学校区内のほかの学校にまわされることもあります。(Cherry Creek学校区の場合は、教育委員会で入学手続きを行ないます。)入学手続きに学校を訪れた際、校内を案内してもらうとよいでしょう。またその時に、学校に必要なものも確かめておきましょう。
 最近多くの学校区でoptional enrollmentという制度を設けています。これは、定員に空きがあればほかの学校区から、または同じ学校区内でも指定された以外の学校に通いたい生徒の入学、編入を認めるものです。申し込みには期限がありますので、詳しくは入学または編入したい学校区の教育委員会に問い合わせて下さい。

初めて登校する日は、親の不安もさる事ながら子供はもっと不安に違いありません。特に日本人の子供が他にいない場合は、子供の名前、住所、電話番号、スクールバスの番号を書いたカードと一緒に英語でトイレに行きたい旨を書いたカードを持たせておくとよいでしょう。担任の先生にも、日本から来たばかりで英語が全くできないことを説明し、理解してもらいましょう。すんなり学校生活に溶け込める子供ばかりではありません。子供が小学生ならば、時々は学校に迎えに行ってみましょう。子供の教室に行けば様子も分かりますし、クラスの子供達とも顔見知りになれます。また先生からも子供の様子、英語力の進歩の度合いについて、気軽に聞くこともできます。子供が慣れるまでは、常に先生とのコミュニケーションをはかっておくことが大切です。

〈知っておくと便利な学校用語)

absent 欠席する P.E.(Physical Education) 体育
assignment 宿題 principal 校長
attendance 出席 parents-teacher conference 父母面談
birth certificate 出生証明書 recess 休み時間
check up 健康診断 registration form 入学手続き
class mother クラス委員 report card 通信簿
detention 居残り(罰として放課後残されること)
early dismissal 早く下校する satisfactory
enroll 入学する school calendar 学校行事
field trip 遠足 school nurse 保健室の先生
geography 地理 school office 学校の事務所
gym 体育館 sleep-over 泊りがけ
homework 宿題 substitute teacher 代理の先生
interview 面接 superintendent 教育委員長
    tutor 家庭教師

■就学前の教育

デイケアー・センター
 日本の育児所、託児所にあたります。公立よりも私立の方がはるかに多く、全て州政府の許可がなければ運営できません。2歳から5歳の幼児を対象(生後6週間から預かる所も多いようです。)に朝7時から午後6時まで預かる仕組みになっています。
 デイケアー・センターには、このほか幼稚園、小学校などに通う12歳未満の子供のためのbefore & after school program(学童保育)があります。これは州法で12歳未満の子供だけを家に置いておくことができないため、共働きなどの理由で登校前、下校後に親が不在の子供を送り迎えし、親が迎えに来るまで預かってくれます。最近では、このプログラムのある小学校も増えています。
 デイケアー・センターは、信頼できる施設を探す必要があります。電話帳で調べたり、学校区の教育委員会に問い合わせたりして、住所あるいは、勤務先近辺の施設をいくつか見学してみましょう。近所の評判を確かめてみるのもよいでしょう。

プリ・スクール
 プリ・スクールは幼稚園へ入学する前の3、4歳児を対象とし、教会、個人あるいは小さな団体により経営されています。学校区によっては、公立のプリ・スクールがある所もあります。Littleton学校区の公立プリ・スクールには、ESLのプログラムがあります。(公立の場合、住居が学校区内に属していることが必要。)いずれも少人数教育であり、いつでも入園できます。週に2日、3日、5日などのコースがあり、ほとんどが半日です。教育内容、費用、設備は各学校で異なります。
 プリ・スクールによって、自然環境の中で自由に遊ばせる所、モンテッソリーの教育を主体とする所、宗教を前面に出す所など、いろいろと特色があります。決める際には、いくつか見学し様子を見てからがよいでしょう。家から近いという理由だけで選ぶより、日本人の子供にとって、言葉のハンディを受け入れ、それに合った適切な指導が受けられる所を選ぶことをお勧めします。
 入園に際し、健康診断や予防接種などが必要となります。言葉の通じない子供を預けることは親の方も心配ですが、ほとんどの場合1ヶ月もすると慣れてきます。幼稚園へ入園する前に、少しでもこうした集団生活に慣れ親しんでおくことは、子供にとっても親にとっても大事なステップとなるでしょう。

マザーズ・デイアウト
 マザーズ・デイアウトとは、名前の通り、毎日家庭で子供の世話に追われているお母さんに、自由になる時間を作って休ませてあげようという意図から発足したものです。教会が運営しているものがほとんどで、2、3、4歳児を対象に週1、2回半日プリ・スクールと同じようなことをします。

アメリカ人のお母さん達は、この時間に読書をしたり、買い物に出かけたり、習い事をしたりして自分をリフレッシュさせています。日本人の若いお母さんもこちらの生活に少し慣れてきたら、このマザーズ・デイアウトを利用して、英語を習ったり、アメリカ本場のキルトやドールペイントなどに触れてみるのも良い経験となるでしょう。
  • St. Thomas More Center
    8035 S. Quebec (303) 770-1155
    Reservation --- Lynn (303) 740-9326
  • St. Andrew United Methodist Church
    6325 S. University Blvd.
    (303) 794-0510

キンダーガーテン
 アメリカでは、キンダーガーテン(幼稚園:kindergarten)は小学校に入学する前段階として、集団生活をする上での基礎的な事柄を指導し、訓練する所です。半日(午前または午後)の所がほとんどで、9月15日現在で5歳に達していれば入園できます。公立の場合は、ほとんどの小学校にキンダーガーテンのクラスが併設されていますので、居住区内にある指定の学校に通うことになります。
 幼稚園といってもそのカリキュラムはかなり学習的要素が濃く、基礎学習の中に読解力、数遊び、話し方、書き方、図工、お絵描きなどが取り入れられています。日本人の子供も現地の子供達との交流を通じて、自然に英語を身につけ、団体生活に慣れ親しんでいきます。
 入園時期は、小学校と同じ8月中旬から下旬となりますが、入園手続きは2月から4月に行なう学校区が多いようです。入園手続きについて日時など詳しいことは、小学校のnews letterにしか公表されないことが多いので、入園する予定の子供がいる家庭では、近所で小学生のいる家庭に頼んでおくか、早目に学校区の教育委員会に電話をしてたしかめなければいけません。ほとんどの場合、小学校の入学手続きと同様に、通学することになる学校へ直接手続きに行きます。(Cherry Creek学校区の場合は、教育委員会で入学手続きを行ないましょう。)入学手続きを行なう前に、忘れずに規定の予防接種を済ませておきましょう。

Show and Tell
幼稚園や小学校の低学年では、クラスでShow & Tellのコーナーがあります。人前で自分の意見を発表できるようにするための授業で自分のお気に入りのおもちゃなどを学校に持っていき、それについて(誰からもらったとか、どういうふうに遊ぶとか)クラスのみんなの前で発表します。自分の意見を堂々と主張できるアメリカ人はこうして小さな時から、訓練を積み重ねていきます。

■小学校、中学校、高等学校

学校の年間行事
 学校区により違い、1年間を2学期制(Semester)または、3学期制(Term)に分けています。人種や宗教も多様な国ですので、学校区の特色により文化的行事や学校の休日も違います。通常イヤーラウンドの学校を除き、夏休みが2ヶ月半〜3ヶ月、そのほか冬休み2週間、春休み1週間、学校区によっては秋休みが1週間あります。高校になると期末テスト(Final Examination)があり、その他学校によりField Day(運動会−小学校)、Field Trip(遠足)、Play(劇)、Concert(音楽会)、Graduation(卒業式)などがあります。入学式や新学期の特別なセレモニーはなく、すぐに授業が始まります。
 学校から年度初めにスクールカレンダーという1年間の学校の行事や、休日、祝日を書き込んだカレンダーが配られますので、目のとどく場所に置き、きちんと把握しておきましょう。

小学校

 日本よりクラスの人数は少なく、25〜30人に1人の担任の先生がいます。授業内容はほとんど日本と変わりませんが、音楽や体育などは専門の先生に指導を受けます。アメリカでは、小学校からコンピューターの授業があり、各学校にはたくさんのコンピューターが設置されています。生徒は先生をMrs.○○、校長先生でもMr.○○と名前で呼びます。
 毎朝授業が始まる前には、クラス全員でアメリカの国旗に忠誠を誓いますが、先生によっては「外国人は誓わなくてもよいです。」といわれることもあります。成績は学期毎にもらいます。
 日本から来たばかりの頃は、子供の適応状況や友人関係、学習面でのアドバイスなどを受けるため、頻繁に学校や先生と連絡を取られることをお勧めします。その場合必ず電話または手紙で、先生の都合を聞いておくようにしましょう。

学校生活
 学校内の規則は日本と比べ一般的に厳しく、例えば、廊下を走ることを禁止したり、移動の際には列を作り壁に沿って歩くようにしたり、昼食のときに大声で話す事を禁じている公立の小学校などはそれほど珍しくありません。日本的に考えると、たいしたことではないと思われることでも、校長室に呼ばれる理由になったりします。罰則規定は、年度始めに各学校で渡されるハンドブックに細かく記されていますので、隅々まで目を通しておきましょう。

小学校だけではありませんが、アメリカでは人を殴るという行為は、どんな理由があろうとも非常に悪いことです。日本から来たばかりの子供の中には、時々英語がうまくしゃべれないという理由から、つい手が先に出てしまったという話を聞きます。もちろん学校によって違いはありますが、校長室に呼ばれて処罰の対象にもなり得ますので、よく子供に話しておかれるほうがよいでしょう。もしそのような状況に陥ってしまったら、親が速やかに対応し、学校側にきちんと状況を説明、理解してもらうことが大切です。こういふうに書くと学校に行かせるのが心配になるお母さんもいらっしゃるかもしれませんが、アメリカの子供たちは、日本のように人と同じ事ができないことをいじめの対象にするのとは違い、一般的に英語がしゃべれなくても外国から来た子供に対して、非常に親切です。

 小学校のクラスには、クラスマザーと呼ばれる母親のボランティアがいることが多く、クラスの先生と保護者との全体的なまとめ役をしています。さらに、学校側は事務、コピー、図書、各種ファンドレージング(資金集め)など、さまざまな催し物やいろいろな分野でのボランティアを常に求めています。親としてそれなりの責任を持ち、このようなボランティア活動に積極的に参加される方が良いでしょう。初めのうちは居心地が悪かったり、まごつくこともあるかもしれません。でも、学校には英語が不自由でも見よう見まねで手伝えることはたくさんあります。参加することによって、学校や学校内のシステムをより一層理解し、少しでも「お世話になっています。ありがとう。」という気持ちを学校に示すことも大切でしょう。母親が学校に来ているということで子供も安心しますし、子供の学校内での様子も分かります。また、クラスのほかのお母さん方と友達になれる良い機会にもなるでしょう。こうして身近なところから、飾らない素顔のアメリカに触れることができるのです。
 Back to School Nightや懇談会、コンサートなど、親が参加する多くの行事はほとんど夜に行われます。アメリカ人は、両親そろって参加しますので、この際日本人のお父さんもお母さん任せではなく、積極的に学校に出かけるようにしましょう。

中学校

 コロラドでは、アメリカの多くの中学校で取り入れられているPODと呼ばれる、グループ・ティーチング・システムを行っている学校がたくさんあります。(学年を3から4つくらいの小グループに分け、チーム教育の形態を取り、ほかのグループや学年との交流はほとんどないのが、このシステムの特徴です。)生徒はこの時期に、すでに高等数学など、高校でのより難しいオーナーズ・クラスAP(Advanced Placement)のコースを取るための科目の選択をすることもでき、小規模ながら自分のスケジュールにあわせて各教室を移動します。自分の考えをまとめるレポート作成なども、この時期から大きくウェートがおかれます。

現地の成績はA、B、C、D、Fの5段階で評価されます。(Fは赤点)普段の宿題、レポートならびにテストの点数が平均され成績となりますので、日本に比べ非常に明確です。宿題やレポートはまず提出期限を必ず守ることが大事で、遅れるといくらレポートの内容が良くても0点になることもありますので注意しましょう。

学校生活
 日本のような学校でのクラブ活動はあまり盛んではありませんので、子供たちは年間を通じて、地域のさまざまな有料のスポーツリーグやクラブで活動します。音楽の授業は、一般の授業のほかに、コーラス、バンド、オーケストラなどが選択でき、これを選択すると授業のほかに、時間外の練習を含むこともあります。
 小学校と同様、学校の規制はかなり厳しく、ランチや休憩時間のときでも先生が常についています。授業以外の教室への出入りも硬く禁じられ、ベルが鳴るまで生徒は廊下で静かに待っています。規則を破ったときの罰則は厳しく、先生から書面での親に対しての注意や、学校への呼び出しもあります。何か問題点があれば、速やかに対応し、学校側とのコミュニケーションをはかることが大切です。

  • Lunch detention
    みんなと一緒にランチルームで食べることを禁止され、先生の部屋で昼食を取ります。
  • In-house suspension
    クラスで授業を受けられず、Officeで先生の監視のもとに、一日自習をします。
  • Suspension
    停学処分
高等学校

 デンバー近郊のほとんどの高校は、4年制の形態を取っており、普通9年生をフレッシュマン(Freshman)、10年生を(Sophomore)、11年生を(Junior)、12年生を(Senior)と大学のシステムと同じように呼びます。高校では、履修する科目が多岐にわたり複雑になってきます。卒業に必要な単位、志望大学が要求する単位など、たくさんあるクラスの中から、自分の能力に合い、かつ将来の進路に見合ったクラスを選び、単位を取得しなければなりません。生徒は新学期が始まる前に、カウンセラーと上記のことについてよく話し合い、自分の選択する科目について決めます。通常は、自分が選択し組み立てたスケジュールにしたがって、各教室を移動し、授業を受けます。
 日本人の場合、大学受験(日本、アメリカ共)を目標に考えた場合、現地校での成績のほか、TOEFL(Test of English as a Foreign Language)、SAT(Scholastic Aptitude Test) 及びACT(American College Testing)などの結果が重視されますので、英語の勉強は特に大切となり、国語としての英語力を身につける努力が必要です。また、大学受験に必要な単位、特に選択科目の取得には計画性も必要です。学校によっては、日本語を外国語単位として認めてくれる高校もありますし、サマースクールなどで単位を先取りすることもできます。日本での帰国子女枠による受験を考えている場合には、受験資格および各大学の必要事項を早めに調べておきましょう。

 中学、高校では、1年間の学校生活の記念に、先生や全校生徒が顔写真、クラブ活動のスナップ写真などを盛り込んだYear Bookが作られ年度末に配られます。希望者は新学期のはじめに申し込みましょう。一生の記念となるので、申し込む人は多いようです。

学校生活
 コロラド州では、16歳になると自動車運転免許証を取得することができ、高学年(ジュニアやシニア)になると、車で登校する生徒が増えてきます。アルバイトも自由ですが、学期中は成績やその他の活動を重視し、時間のある夏休みに集中して働くことが多いようです。
 高校では、自治会活動や社交行事が多く、夜の外出も増えてきます。また、運転免許の取得によって行動範囲もぐんと広がります。高校生を持つ親の心配は、運転と麻薬、犯罪、性非行などです。多くのアメリカ人の親は、こうした問題に敏速に対処するには、「まず子供とのコミュニケーション、子供の友人の親とのコミュニケーションを密にし、子供が何を考えているかを明確に把握しておくこと。」だと述べています。幸いにもデンバーでは、日本人子女でこれまでにこうした物に関わったり、被害に遭ったりしたという生徒はいないようです。

銃の規制
コロラド州では、21歳以下の銃器保持は法律で禁じられています。アメリカでは子供でも銃にまつわる事件が多く、学校側も銃に関することでは、神経を尖らせています。以前、生徒が親の銃を黙って家から持ち出し、学校でクラスメートに見せたという事件がありました。この生徒はもちろん退学処分となり、見せられた生徒もすぐに学校側に報告しなかったという理由で、停学処分を受けました。残念ながら日本と違いアメリカでは、一般のごく普通の家庭でも、身の安全を守るという理由から、銃を家においておくことが多いようです。子供がふざけて触ったり、また、友達に見せて暴発するという事件もよく耳にします。こうした事件に巻き込まれないように、銃のことに関して何の知識もない日本人の子供たちに、銃はいかに危険であるかということを良く話しておかれた方が良いでしょう。
学校、先生への連絡文の書き方

学校への届け出
 欠席、遅刻、早退など、前もってわかっている場合は、必ず保護者署名入りの届け出を、学校当てに提出します。中学や高校の場合は、各教科の先生にも提出した方が良いでしょう。何人もの先生や名前が不確かな場合には、宛先をTo whom it may concern とすると良いでしょう。当日、急に病気などの理由で欠席する場合は、学校の事務所(school office)に電話で連絡しなければいけません。無断欠席(学校および授業)、無断退室などは厳しく処罰されます。

※届け出方法は各学校によって違いますので、学校のハンドブックなどで確認してください。

May 5, 1998

Dear Mrs. Smith, *1
*2 My son, Kenji, was absent from school yesterday because he had a cold.
Please excuse his absence.

Sincerely Yours,

自筆のサイン
Kazuko Yamada

*1 先生宛
Dear _____ Smith, ( _____ の所には、Mr., Mrs., Miss., Ms., or Dr.などを入れます。) Mrs.Missかわからない場合には、Ms.とすると良いでしょう。
学校宛に出す場合には、次のように書きます。

学校名
To whom it may concern

*2 欠席届
1)腹痛で学校を休んだ場合
昨日息子の健二は腹痛のため学校を休みました。
My son, Kenji, was absent from school yesterday because he had a stomachache. Please excuse his absence.

風邪をひきました。 He had a cold.
熱を出しました。 He had a fever.

2)日本に一時帰国のため、学校を休む場合
休暇で日本に行きますので、息子の健二は12月12日から12月15日まで(12月12日、月曜日)学校を休ませていただきます。
My son, Kenji, will not be attending school from Dec. 12 to Dec. 15(or on Monday Dec. 12) because of vacation to Japan.

早退届
本日1月25日娘の由美子を歯医者に連れて行きますので、午後1時半に迎えに行きます。

Today, Jan. 25, I will pick up my daughter, Yumiko, at 1:30 PM to take her to the dentist.

遅刻届
息子の健二は今朝お医者さんに行きましたので、遅刻しました。

My son, Kenji, went to the doctor this morning. Please excuse his lateness.
(寝坊しました Wake up late)

親以外の代理人が子供を迎えに行く場合
本日3月9日、友人の田中さんが息子の健二を迎えに行きますのでご了承ください。

Today, March 9, my friend Mrs. Tanaka will pick up my son, Kenji. Please allow him to go with Mrs. Tanaka. Thank you.

退学届
3月末に日本に帰国するため、3月25日付で健二と由美子はEast Middle Schoolを退学させていただきます。おかげさまで子供たちは大変楽しい学校生活を送ることができ、East Middle Schoolの優れた教育に心から感謝しております。日本の学校への転校するにあたり、下記の書類を用意してくださいますようお願いいたします。

  1. 成績証明書
  2. 子供が貴校に在学したことを証明する書類または手紙

健二と由美子が違う学校に入学するかもしれませんので、別々に成績証明書と在学証明書を発行してください。
なお、退学にあたり親が記入すべき書類があれば、ご連絡ください。

I would like to inform you that Kenji and Yumiko will leave your East Middle School as of March 25, for we are returning to Japan at the end of March.
My husband and I would like you to know how much our children enjoyed their school life at East Middle and how much we appreciate the excellent education you have given them.
In connection with transferring them to a Japanese school, would you kindly provide me with the following documents:

  1. Transcript
  2. Form or letter certifying that fact that the child attended East Middle School.

I would be most appreciative if you could send separate transcripts and letters each for Kenji and Yumiko in case they might apply for different schools.
Meanwhile, if there are any forms that parents need to fill out before the children leave your school, please let me know.

学校の成績について先生と個人面談したい場合
娘の由美子は成績が思わしくないようです。なるべく早めに相談に伺いたいので、ご都合の良い日時をお知らせください。

I feel my daughter, Yumiko, is not doing her best. I would like to make an appointment at your earliest convenience to discuss her progress with you. Thank you.


■大学/コミュニティーカレッジ

大学
 入学資格としては、高校を卒業し、TOEFL、ATC、SATの得点と志願者の高校での成績などが基礎となります。ただしアメリカでは、学業成績が良いというだけでは大学の推薦状に良い結果を得られず、スポーツやボランティア活動などに参加していたことなども重要視されます。入学試験は特にありませんが、ほとんどの大学では入学願書といっしょに、9〜12年生までの成績証明書、進学指導の先生の推薦状、1〜2人の先生の推薦状と小論文の提出を義務づけています。

コミュニティー・カレッジ
 4年制大学への転学プログラム、職業訓練プログラム、地域活動プログラムなどが用意されており、単位を取れるクラス、単位は用意されていないクラス、昼のクラス、夜のクラスと学習者の要求に応じられるよう、さまざまな学習場面を提供しています。学年は2年までですが、意欲があれば、公立または私立の4年制大学への編入(トランスファー)も広く行われています。また、授業料は4年制大学よりもずっと安いので、初めの2年間のコストを安く上げるため、コミュニティー・カレッジを活用するケースも多く見られます。
 永住権所有者、市民権所有者と比べて、外国人やコロラド州外の人は授業料がかなり高くなります。
※大学/コミュニティー・カレッジについての問い合わせは下記の所まで。

Commission on Higher Education
1300 Broadway, 2nd Floor Denver, CO 80203
(303) 866-2723


■課外活動と夏休みの過ごし方

クラブ活動、課外活動
小、中学校
 小、中学校では、学校内でのクラブ活動はあまり盛んではありません。そのため、子供たちは各地域やレクリエーションセンター、YMCAなどで行われている課外活動に参加しています。男女とも、サッカー、野球、バスケットボールなどの課外活動が盛んです。このほか、ガールスカウトやボーイスカウトなども盛んで、週1回父親や母親たちの協力のもとで行われています。これらについての情報は、学校からもらってくるパンフレットで得ることができますが、詳しく知りたいときには、クラスの友達でそれらの課外活動に参加している子供を通じて、その親から情報を手に入れるのが一番確実です。
 各地域の課外活動では、父親がボランティアでコーチをしていることが多く、大抵は父親の仕事が終わる夕方5時過ぎから始まります。そしてコーチばかりでなく、チームマザー、資金の調達、子供たちの送迎に至るまで、親の協力によって成り立っているのです。
 ほとんどのスポーツ活動には、楽しむことを目的とした初級者向けのチームrecreationとcompetitiveと呼ばれる上級者向けチームがあります。サッカーを除いて、テニス、水泳、体操、野球、アイススケート、アイスホッケー、バスケットボール、フットボールなどに初めて参加する場合は、各地域のレクリエーションセンターやYMCAで行われているクラスを取ることから始めることが多いようです。いずれにしても、技術が上達すると、プライベートレッスンを受けたり、Try Outと呼ばれる選抜テストを受け、合格するとcompetitiveと呼ばれる強いチームの中の練習に参加できるようになります。そして、州内のいろいろなチームと試合を重ねたり、時には州外にまで遠征し、自分たちの技術を磨きます。これらの過程はこの先高校で選抜チームに入るため、さらには大学に入学するときにスカラーシップ(奨学金)をもらうことにつながって行くので、とても重要なことなのです。またこれらはスポーツだけに限られたことではありません。音楽活動などでも同じです。
 このように豊富な活動を通じて、子供たちはアメリカ社会に自然にとけ込み、交友関係が広がっていきます。そしてこれらの貴重な体験は、将来にも大いに役立つことでしょう。

高 校
 高校生になると、放課後のクラブ活動が盛んです。学校によっても違いますが、文科系クラブから体育系クラブまでいろいろとあり、一人いくつでも入部することができます。体育系クラブは、日本のように一年を通して行われるのではなく、シーズンのみの活動となっています。例えば、男子サッカーは秋、野球は春、バスケットボールは冬という具合です。しかし誰でも希望すれば入部できるクラブばかりではありません。特に体育系クラブの多くはTry Outという選抜テストに合格しなければ入部できません。さらに実力のあるものはJunior Varsity, Varsityとより強い選抜チームに上がっていきますのでteamのメンバー(代表選手)に選ばれるのは容易なことではありません。また音楽関係のクラブ(バンド、オーケストラ、コーラス)の場合も、オーディション制を取っているところが多く、正規の授業を受けている事が前提で、授業の延長といった要素が強いようです。アメリカの高校には、音楽の授業は、選択の仕方によって取らなくてもすむようになっています。また逆に、中学から、バンド、オーケストラ、コーラスに興味があれば、それらの授業を選択できるようになっていますので、高校でこれらの音楽クラブに入りたい意志があれば、中学のときから選択する科目を慎重に選ぶ必要があるでしょう。

夏休みの過ごし方
 6月上旬から8月中旬まで、デンバーのほとんどの現地校は夏休みに入ります。その間宿題もありませんので、親としては子供たちがこのような長い間何もせずに家にいると考えると少々心配になってきます。しかしこれも子供たちにとっては、大切なエネルギーの充電期間であるとともに好きなことややりたいことを見つけ、思う存分それに打ち込める期間でもあるのです。自分たちの住んでいるコミュニティーにプールやテニスコートがある場合には、夏休みには大抵,子供たちのためにテニスや水泳のチームを作り活動しているほか、各地域のレクリエーションセンターでも各種講座、サマーキャンプ、サマースクールなどを行っていますので、自分に合ったものを見つけ積極的に参加するようにしましょう。
 夏休み前にアメリカに来た場合、このような遊びやスポーツ活動を通じて、英語を耳に慣らしておくと良いでしょう。自然とこちらの環境にとけ込めるようになれば、8月に始まる新学期にも心配する必要がなくなるでしょう。

サマースクール
 いくつかの学校区では、教育委員会が小、中、高校生を対象に、夏休みの間にサマープログラムを作り、希望者を募集します。自分の弱いところを補うため(英語や算数)やその年度不足した単位を補うための補修的な講座から、各種スポーツ、コンピューター、ベビーシッターをするときの心構え、自動車の運転免許証取得のためのクラスまで、広範囲にわたってクラスが設けられています。各学校にパンフレットが準備されており、夏休みに入る1ヶ月ほど前から申し込みが始まりますので、各自で申し込みます。詳しくは、各学校区の教育委員会に問い合わせてください。たいていのサマースクールは、6月の上旬に始まり7月の下旬に終わります。
 デンバーにある学校区の中では、Cherry Creek学校区のサマープログラムが一番お勧めです。Cherry Creek学校区に住んでいなくても、定員に余裕があれば講座を受講することができます。このサマープログラムの中にはESLも含まれていますので、日本から来たばかりの場合は、せっかく覚えた英語を維持するためにも受講すると良いでしょう。

  • Summer School Office (Cherry Creek School District) (303) 486-4343

サマーキャンプ
 夏休みの間いろいろな組織やクラブの主催による、サマーキャンプも行われています。それらの趣旨は勉強をするというよりも、遊びやスポーツ活動を通じて団体生活に慣れ親しみ、身体を鍛練するというものです。スポーツ各種(テニス、水泳、サッカー、野球、ゴルフなど、レクリエーション的要素が強いものから、プロや大学のスポーツチームによる本格的な指導が受けられるものまであります。アート、コンピューターから動物園が企画する動物に親しむキャンプ、自然を通じて科学の勉強をするキャンプまでさまざまな企画のキャンプがあります。また、日帰りのものから泊まり込みのものまで、時間や日数、費用もいろいろですので、子供たちのやりたいものに合わせて、自由に選ぶことができます。
 夏休み前になると、新聞や各地域のレクリエーションセンターが発行しているパンフレットなどにいろいろなキャンプ情報が載っています。また以前キャンプに参加させたことのある人に、話を聞くのも良いでしょう。
 少々費用は高いですが、下記の泊りがけのキャンプは有名です。

  • Keystone Science School (970) 468-5824
    自然を通じて科学の勉強をします。
    US Air Force Academy 1-(800) 666-7888
    テニス、ゴルフ
    Nike Junior Golf Camp (303) 666-7888

各地域のレクリエーションセンター
代表番号は下記の通りです。

  • (City)
    Aurora
    (303) 695-7200
    Boulder (303) 441-3400
    Denver (303) 964-2500
    Lakewood (303) 987-7800
  • (Special District)
    South Suburban
    (303) 798-5131
    Foothills (303) 987-3602
    Highland Hills (303) 428-7488

 また、各地域のレクリエーションセンターには、夏や海のプログラムだけでなく、一年中子供から大人まで参加できるスポーツ各種や文化教室などが用意されています。地域の住民であれば誰でもメンバーになることができ、アスレチックジムやプールなども利用できますし、地域外の住民でも料金は違いますが参加できるプログラムもたくさんあります。シーズン毎にパンフレットも発行されており、ほとんどの場合地域の住民には郵送されてきます。各地域のレクリエーションセンターの中には、何ヶ所かあるものがありますので、上記の番号に電話をし自分の住所、探しているプログラムを言うと親切に教えてくれます。

YMCA
Metropolitan Administration (303) 861-2256
 上記の番号に電話をし自分の住所を言うと、自宅近くのYMCAを紹介してくれます。YMCAにはデイケア・プログラムからスポーツ各種、サマーキャンプにいたるまでたくさんのプログラムがあります。

各地域のサッカー協会

  • C   Arvada Soccer Association (303) 423-1387
  • R   Boulder Junior Soccer League (303) 443-1618
  • C&R Cherry Creek Soccer Association (303) 972-1182
  • C&R Columbine Soccer Association (303) 972-1182
  • C   Douglas County Soccer Association (303) 470-0766
  • C   F C Boulder-Youth Competitive Soccer Club (303) 461-2206
  • C   Littleton United Soccer Club (303) 730-7588
  • R   Littleton Soccer Association (303) 798-4239
  • C   North Area Soccer Association (303) 377-8849
    ※Cはcompetitive, Rはrecreationの略です。

野 球
Apache Baseball (303) 797-6464
 コロラドの中でもっとも強いといわれているcompetitiveのチーム。この中でまたいくつものチームに分かれています。

ゴルフ
Colorado Junior Golf Association (303) 779-4653
 初めての場合は、各地域にあるパブリックのゴルフ場の子供向けのレッスンやキャンプを取ると良いでしょう。Colorado Golf Associationでは、初心者向けの教室(レッスンを取ったことはあるけれどもコースに出たことのない子供や経験の浅い子供にパー3コースを回りながら、ルールやマナーを教えます。)や中級者、上級者向けのトーナメント(10歳以下の場合はパー3コース、11〜13歳にはレギュラーコースを9ホール、14〜18歳はレギュラーコースを18ホール回り成績を競います。トーナメントに出場するためには飛距離やパターなどで各年齢のグループ毎に規定があり、プロのサインが必要です。)を開いています。近年コロラドでも子供のゴルフ人口が増えており、トーナメントには、10歳以下で約40人、11〜13歳で約70人、14〜18歳で約150人の子供が参加しています。


■デンバー日本語補習学校

 デンバー日本語補習学校は、折りからのエネルギーブームで、日本からの企業進出が相次いだ1981年12月、現地進出企業で構成されている「日本企業懇話会」の援助により設立されました。開校当初より、デンバー郊外にあるアラパホ・コミュニティー・カレッジの教室の一部を借り受け、生徒数27名で発足し、現在に至っています。最初は、日本企業の駐在員、研究目的で滞在している邦人の子女で、将来日本に帰国する予定の児童のみを入学の対象としてきましたが、1986年から個人事業、永住者、外国国籍の子女も入学できるように枠を広げました。しかし、補修校の本来の目的である「帰国後の円滑な編入学を目指すための教育」を行っていくために、外国国籍、永住者などの子女には入学の際学力テストを行い、本人の学力に合った学年への入学を勧めるようにしています。
 2001年春現在、小学校1年から中学校3年生まで90名が在籍しています。名誉校長は、水谷 周(在デンバー総領事)、教員は現地採用者9名です。

所在地
Japanese School of Denver, C/O Arapahoe Community College
5900 S. Santa Fe Drive, Littleton, CO 80122

授業内容
 毎週日曜日午前9時から午後3時まで、年間48日文部省指定の教科書に基づき、国語、算数(数学)、理科、社会の4教科の授業を受け持ち、中学校では教科毎に各教員が教えています。学期毎に中間および期末試験を行い、各学期毎の個人面談においては、学校や家庭での学習や生活態度について、教員と父母とが話し合い協力し合って、補修学校本来の目的を達成するために努力しています。

入学手続き
入学に関する手続きは、学校運営委員会が行っています。問い合わせは、下記の運営委員まで。ただし、学校の運営委員は毎年4月に改選されますので、詳しくは日本企業懇話会まで問い合わせてください。
2001年度 森林 正彰 (NTT) (303) 708-2441 http://www.jsdenver.org

入学金
第1子       150ドル    第4子              無料
第2、3子     100ドル    企業懇話会会員の子女   無料

 デンバー日本語補習学校では、毎年日本企業懇話会より学校運営補助金として多額の寄付を受けているため、日本企業懇話会会員の子女と非会員子女との間には入学金、授業料に差があります。

授業料
月額(小学校・中学校とも)企業懇話会会員の子女  65ドル
                        非会員子女  85ドル
※上記の入学金、授業料は1998年度のものです。

日本語の保持
 アメリカに来て2〜3年もすれば、現地での生活にもなれ、成績も上がってきます。特に低学年であればあるほど、また外向的な子供であればなおさら英語の習得は早いようです。しかしその反面、日本語の語彙が少なくなり、日本語がだんだん分からなくなってくるのも小学校低学年です。最初英語が分からず、苦労して現地校に慣れ、やっと英語がスムーズに理解できるようになった頃に帰国するという現状も多いようです。そして帰国後、今度は日本語が分からず、日本の勉強に付いていくのに、また苦労しなければならないというケースもよく耳にします。週一回の日本語補修学校の勉強だけで、学年相当の日本語を維持していくことは並大抵のことではありません。かといって、平日は現地校に通っていますから、学年が上になればなるほど、子供たちの負担もかなり重くなってきます。せめて家庭の中だけでも、正しい日本語を使うように心がけましょう。

 

Hosting by  VISIT VERIO WEBSITE! ----- Designed by  VISIT AMERICAN DATABANK WEBSITE!

All contents © copyright 1995 - 2002 Japanese Firms Association of Colorado. All rights reserved.
Reproduction of this site in whole or part in any form or medium without express written permission of Japan Firm Association Colorado is strictly prohibited.